2017 2/26 自由なくりえいたーず 

"母ロボ"は、LINEボットと専用ロボットが連携して、
親子のコミュニケーションを手助けするサービスです。
趣味で電子工作をしている二人の高専生『自由なくりえいたーず』が、
2017年2月頃に開催されたコンテスト『 LINE BOT AWARDS 』に
応募するために作成しました。

https://youtu.be/SxwW3lL7cy4



僕たちが卒業した中学校では、SNSの危険性や問題点ばかり教わり、
楽しさや便利さはほとんど教えてもらえませんでした。
代わりに授業で作成することになったのは、
本棚やラジオのような、即座に生活に役立つハードウェアでした。

しかし、SNSなどのソフトウェアも生活に必要不可欠なものであり、
ソフトウェアとハードウェアが組み合わさることで
出来ている工業製品は、たくさんあります。

そこで、
「SNSの長所を活かしたハードウェア作品を、僕たちも制作したい」
と思いました。




そして完成した "母ロボ" という作品は、
独り暮らしの学生を心配する母親のためのロボットです。

"母ロボ"を利用するにあたって若者が操作するのは、
いつも友達と連絡するときに使うLINEアプリ。
母親が利用するのは、据え置き型の人型ロボットです。






使い方は至って簡単。
まず、母親がロボットから伸びているLANケーブルをルーターに、
電源タップをコンセントに挿します。
次に、若者がLINEで "母ロボ" を友達追加します。
すると、LINEトーク画面で「おじぎ」「くびふり」などの単語を送信するだけで、
実家にあるロボットがジェスチャーをとるようになります。
我が子を心配する母親はそれを見て、
今日も我が子が元気だと分かり、安心できるのです。
("母ロボ"のLINEアカウントは、一般向けには公開していません。)


※LINEトーク画面の右側が子の発言で
左側が親の発言です。




ロボットが動く、と言っても極めて安全です。
据え置きの土台から人型ロボットの上半身がのびている構造で、
歩いたり、走ったりしません。
固定電話機くらいのサイズで、コミュニケーションに特化しています。
また、ロボットの土台の上部に緊急停止ボタンが取り付けられているので、
万一の場合にロボットの動作を止めることができます。




コミュニケーションの種類も豊富です。
「あいさつ」「いいえ」などの基本的なやり取りを表す動作はもちろん、
「土下座」「腹筋」「ラジオ体操」「鳥のまね」など、
見ているだけで楽しい動作もロボットはこなせます。
(下のリンクから、ロボットの動作の一部を見ることができます。)
モーション一覧






また、ロボットの身振り手振りだけでなく、
言葉によるコミュニケーションも可能です。
ロボットの土台に小さな液晶画面が取り付けられていて、
ここへLINEアプリからメッセージを送信することができます。
この機能によって若者は、
今日の出来事や他愛のない冗談などを実家へ送ることができるのです。






メッセージを送信できるのは、
LINEからロボットへの一方通行だけではありません。
逆に、ロボットからLINEへ簡単なメッセージを返信することもできます。
まず、ロボットの土台の画面を見ながら側面のダイヤルを回して、
送信したい文章を選択します。
そして送信ボタンを押せば、LINEへのメッセージ送信は完了です。
どんな人でも扱えるように、
シンプルなインターフェースであるダイヤルにしました。






更に、独り暮らしをしている若者は、実家の様子を知ることもできます。
LINEトーク画面で「かめら」と送信すると、
ロボットに埋め込まれた小型カメラが写真を撮って、LINEへ画像を返信してくれるのです。
(母親側でダイヤルを回して、「写真撮影」という項目を選択する方法でも送信できます。)

 




このように、"母ロボ"には親子が毎日欠かさず連絡をとれるという強みがあります。
確かに、 "親密な会話をする" という用途においては、
"母ロボ"よりも電話やメールの方が向いているかもしれません。
しかし、"毎日連絡を続ける" という目的であれば、"母ロボ"が最適です。

母親は、物理的なボタンを押すだけ。
大学生は、LINEで一言返信するだけ。
画面では伝わらないような温かさを、ロボットが届けてくれます。
めんどくさい日は、「おーい」という3文字をLINEで送るだけでも十分です。
ロボットが驚くほど愛嬌のある動作をしてくれるはずです。

遠く離れたロボットを手元のスマホで操作するのは、
今まで体験したことの無い楽しさがあり、何日続けても飽きません。

"母ロボ" があれば、毎日欠かさず、気軽に、
楽しいコミュニケーションが出来るでしょう。







この作品"母ロボ"は、『自由なくりえいたーず』が設計・制作したもので、
ハードウェアとソフトウェア、両方を自作したため、
どのような仕様変更でも自由自在にこなせます。
(こちらから制作段階の "母ロボ" の様子が見れます。)






例えば、ロボットを構成しているサーボモーターを小型化することで、
ロボットの材料費を低く抑えることができます。

その代わりにLEDやスピーカーなど、好きな部品を取り付ければ、
ユーザーの好みのロボットへカスタマイズできます。






また、LINEの画面から様々な設定変更を行えるようにすることも可能です。

現在、母親がダイヤルで選択して、送信できるメッセージは16種類ですが、
それを子供のスマートフォンから変更できるようにすれば、
それぞれの親子に合った会話を楽しめます。

それだけでなく、スマホのLINEトーク画面からソースコードを打ち込むだけで、
ロボット内のプログラムを変更できるようにすることも可能です。

  




"母ロボ"にこれらのカスタマイズを施せば、中学校の技術の授業などで
制御工学の基礎を子供達に教えることも簡単です。

LINEのトーク画面からロボットへプログラムを書き込めるので、
タブレットさえあれば、プログラミングをどこでも教えられます。

プログラミングに利用するのは子供達が使い慣れたLINEアプリなので、
難しい設定などは必要ありません。

ハードウェアが複雑すぎるなら、"母ロボ"のモーターを減らすことで、
先生に合った教材を用意できます。

自由にカスタマイズできる。
それも、母ロボの強みです。








"母ロボ" の使い方は こちら

"母ロボ" のモーション一覧は こちら

製作段階の "母ロボ" の写真は こちら

"母ロボ" の使用例は こちら



↓ "母ロボ" のハードウェア製作者のtwitterです。

↓ "母ロボ" のソフトウェア製作者のtwitterです。


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